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2・42図 シリンダの構造

 

2)シリンダライナ
シリンダライナは、シリンダヘッド、ピストン、ピストンリング等とともに燃焼室を形成する部品の一つで、機能面、耐久性の面からも非常に重要な部品である。
シリンダライナの摩耗は、機関性能の低下、潤滑油消費量の増加等、分解整備の間隔に大きく影響するので、耐摩耗性に優れたパーライト鋳鉄や、ボロン、燐、などを含んだ合金鋳鉄が使用されている。
シリンダライナには2・43図に示すように、ライナの外周を直接水で冷却する湿式ライナー(ウェットライナ)と間接的に冷却する乾式ライナ(ドライライナ)とがある。
尚このほか小形で使用頻度の少ない一部の機関には、ライナーを使用せずシリンダを加工してライナーとして使用しているスリーブレスのものも使用されている。

 

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2・43図 シリンダライナの種類

 

(1)湿式ライナ
湿式ライナーはシリンダライナーの交換が容易に行え、ライナーの冷却も良好であるため舶用機関にはこの構造が多く採用されている。
シリンダライナの内壁はピストン及びピストンリングが円滑に摺動出来るように精

 

 

 

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